DJI スマート送信機(Smart-Controller)
DJIのOcuSync2.0対応機体専用のディスプレイ内蔵送信機です。
現時点でOcuSync2.0対応は昨年発売されたMAVIC 2 Pro及びMAVIC 2 Zoomのみですので今のところ「新型MAVIC専用」ということになります。
ディスプレイ一体型で機体と送信機の電源を入れるだけで即フライトができるようになります。
主要スペック
動作周波数:2.4GHz、5.8GHz(但し日本国内では2.4GHzのみ)
5.5インチディスプレイ(高輝度1000cd/m2)
バッテリー:5000mAh(充電2時間、稼動2.5時間)
Wi-Fi(802.11a/g/n/ac、2.4GHz/5.2GHz5.8GHz)Bluetooth4.2、HDMI出力
OcuSync 2.0
1080p映像(Full-HD)を最大5km(日本国内)まで伝送可能で機体からmicro-SDの映像をを取り出して確認、編集する必要がなく送信機側のmicro-SDに1080p映像を取り込み、編集が可能となります。
1080pでライブ映像配信などドローン撮影動画の取り扱いに幅が広がります。
5.5インチディスプレイ
ディスプレイの基本スペックはCrystalskyの5.5インチと同等で高輝度1000cd/m2と一般的なスマートフォンの約2倍の明るさで屋外撮影ではとても視認性がよくなります。
最近のスマートフォンは輝度の向上が図られ明るいものだと700cd/m2クラスのものもありますが、iPadの輝度は一番明るいiPad mini 4で450cd/m2ですので一度1000cd/m2を体験するとiPadには戻れなくなります(汗)
HDMI出力がありますので別途モニターで同時に映像確認も可能です。注)HDMI入力はありません。
唯一機能UPしたのはサードパーティーのアプリが使用可能なことで、動画編集など好みに合わせたアプリをインストールして使う事ができ、5.5インチのタブレット化ます。
Crystalskyでは「不要なアプリとサービスを排除しセキュリティー耐性があります」と謳っているのですが今となってはソフト開発が間に合わなかった言い訳にしかみえませんね。
ディスプレイ内蔵のメリット・デメリット
これまでの送信機ではスマートフォン又はタブレットを別途取り付ける必要がありましたが一体型ですのでUSB配線もする必要はありません。
但し、地図機能(オフラインマップを除く)を使いたい場合はWi-Fiテザリング(Wi-Fiスポットで飛ばすことはほとんどないと思いますので…)によるデータ通信が必要になるのでセッティングの手間としては個人的には同等かな?と思います。
せっかく一般アプリが使えるようになったので、更にデータ通信用SIMスロットをつけて単独通信ができたらよかったです。
ちょっと気になるのがバッテリー内蔵で稼動時間2.5時間という事。
送信機としての使い方以外にもディスプレイで動画再生など色々できるのでバッテリーは交換式にしたほうがよかったと思います。
ディスプレイの輝度調整で稼動時間はかなり変わると思いますがCrystalskyの約半分なんですよね。
ジョイスティックは脱着式なのでジョイスティックを外してアンテナを畳むとスマートに収納可能となります。
マイク、スピーカーも内蔵していますので単独使用もできなくはないかと。
価格
送信機+高輝度ディスプレイで83,700円、Crystalsky5.5インチが60,800円ですので正直お得感はあまりありません。
もう少し奮発すればCrystalskyの7.85インチも購入できてしまいます。
6万円台の価格設定だったらよかったですね。