DJIドローン専用高輝度モニターCrystalSkyのレビュー記事です:SkyMedia

DJI CrystalSky レビュー

 

CrystalSkyはDJI GOとDJI GO4に特化した専用モニターです。

 

 

 

屋外使用を前提としているのでモニターは高輝度、スマートフォンやタブレットでの発熱、バッテリーの心配などからとても魅力的な製品と思い7.85インチ/高輝度仕様を5月初旬に予約、途中13,000円の値引き(というか価格改定ですね)を経て、7月末にようやく手元に届きました。

 

本体の他に付属品はバッテリー2個と充電ハブ。なぜか充電器は付属していません。


スペック

■主な仕様

 

液晶:IPSパネル、マルチタッチ画面

 

画面サイズ:7.85インチ

 

輝度:1000cd/m2

 

解像度:2048×1536

 

内蔵メモリ:ROM64GB+RAM4GB

 

内部バッテリー:980mAh

 

外付けバッテリー:4920mAh(2個付属)

 

 

■ボタン配置

 

本体操作ボタンは右側にあります。

 

 

上から「電源」「F1(一覧より任意設定可能)」「メニュー」「F2(一覧より任意設定可能)」「リターン(戻る)」で軽く押下するタイプです。

 

「電源」は長押しでON/OFF、1回押しでスリープ移行となります。

 

「F1/F2」は画面輝度(AUTO/MANUAL)やホームなどに設定が可能です。

 

 

■コネクター/カードスロット

 

左側面は各種コネクタースロットになっています。

 

 

上から「HDMI」「USB」「microSD」「microSD」「microUSB」

 

「USB」には外付けストレージ、外出時にポータブルSSDなど接続してmicroSDからデータをコピーするのに便利です。

 

「microUSB」はPCや機体との接続、DJI ASSISTANTでの調整、アップデートに使用します。

画面の輝度

一般的なタブレットやスマートフォンの輝度が400cd/m2(放射輝度)に対してCrystalSky(高輝度版)は1000cd/m2。

 

数値の上では2.5倍明るいということになります。2.5倍明るいかどうかは別としてスマートフォン画面と比較するとかなり明るくなっていることがわかります。(比較はExperia Z5)

 

 

手元に届いてから約1カ月間、毎日空模様が悪く、なかなか晴天下での確認ができないのですが、画面の隅々まで視認性は相当向上します。

 

上位機種で(超輝度版)2000cd/m2もありますが32,400円ほど高くなりますので個人的にはこちらで十分かと。

 

それよりも5.5インチもしくは7.85インチをもう1台購入したほうがいいですね。

 

フード無しでも十分運用可能で飛行中の画面操作もフードに邪魔されることなく快適に行えます。

発熱

 

特にスマートフォンの発熱は皆さん気にしていると思いますが、CrystalSkyでは長時間運用してもほんのり暖かくなる程度で発熱は全く気になりません。

 

具体的な数値がなくて恐縮ですが本当に気にならない程度です。


バッテリーの持ち

 

公式では外付けバッテリーと合わせて最大6時間とあります。

 

バッテリー1つの容量は4920mAh。

 

実際のところ最大輝度での運用が大半なのでスリープモードをOFFにして放置試験してみました。

 

■電源投入〜59分?最大輝度だとそんなもの?

 

■放置後30分〜約10%消費で残り5時間と表示されてます(ホッ)

 

■放置後1時間〜約20%消費で残り4時間

 

思ったよりも安定した消費量だったので放置実験はここで終了。

 

明るさMAXで約5時間、付属の予備バッテリーで10時間運用可能です。

 

先述しましたがバッテリー充電ハブは付属していますが充電器は付いていません。Phantomシリーズ充電器など使用できますが、本体のバッテリー充電時、同時接続での充電はできません。

 

更に7.85インチにバッテリー2個必要と紹介しているところがありますが画像の通りスロットは1箇所です。

 

高輝度(Bright)版でのテスト結果です、超高輝度(Ultra-Bright)は入手していないのでわかりません。


アプリケーション

インストールされているアプリは至ってシンプル、DJI GOとDJI GO4だけです。

 

 

その他操作系も3種(Explorer、Applications、Settings)のみです。

 

■Explorer:デリート、コピー、ペーストなどの基本操作のみ。複数ファイルの選択などできませんので非常に使いにくいです。

 

■Applications:設定はSettingsと被っていますのでブラウザ、ギャラリー、ダウンロードのみ。

 

■Settings:Android系スマホの設定画面と同様のメニューです。

 

今後のアップデートで進化していくことを期待します。

残念ポイント

■アプリのインストールはできません、DJI GS PROなどが使えないのはとても残念です。

 

他にもスケジュール管理や飛行ログなどちょっとしたアプリが使えるようになるといいですね。

 

■HDMIの入力がありません、フィールドモニターとして使えるのにもったいないです。

総評

 

残念な部分を差し引いても送信機のモニターとしては非常に優れていると思います。

 

USBメモリやSSDに映画、アニメなど入れて見るなどの使い方もできます。

 

明るさ、バッテリーの持ちなど一度使ったらタブレットやスマートフォンには戻れない&リピートしたくなるモニターです。

 

 


CrystalSky 取り付けブラケット

正式名は「DJI CrystalSky PART 3 Remote Controller Mounting Bracket」。

 

脱着可能なアダプターをCrystalSkyに取り付けておくことによりレバー操作だけでモニターの脱着が可能です。

 

まれに取付ブラケット付属と記載されている販売/紹介ページを見かけますが、ブラケットは別売り(購入時9,630円税別)ですのでご注意ください。

 

決して安くはありませんがブラケットにUSBコネクターを内蔵するなど工夫されており、脱着部分も良い作りで使いやすく、できれば送信機毎に揃えておきたいところです。

 

  


CrystalSky 液晶フィルム

液晶パネルはグレア(光沢)パネルです。

 

空撮専用モニターと謳うのであればノングレアにしていただきたかったところです。

 

せっかくの高輝度パネルが太陽の反射でギラギラ、皮脂でベタベタではもったいないので反射低減タイプのフィルムを貼り付けることを強くお勧めします。

 

今のところ7.85インチの専用フィルムは発売されていないようなので8インチ用のフリーカットフィルムを購入。

 

フリーカットフィルムを扱ったことのある方だとお分かりだと思いますが、フィルムのカット作業が最も難しく最終出来栄えを左右する作業になります。

 

今回は再検証も含め「カッター」「はさみ」「カミソリ」「ロータリーカッター」で試し切りしてみました。

 

道具は全て裁縫用で紙すら切ったことはない切れっ切れの道具たちです。

 

経過は省き今回の結論を申し上げますと

 

■カッターマットの上で剥離フィルム側から
■ロータリーカッターで切る

 

が一番きれいにカットできました。(というより他ははさみを除いて全滅)

 

はさみもそこそこ綺麗にカットできるのですが真直ぐ切るのが難しいので却下。

 

カットした部分のフィルムと剥離フィルムの間に浮き(空気が入る)がある状態では液晶に貼り付けた時に必ず浮きがでます。

※マスキングテープのところがカット後

 

あとはレンズクリーナー、ブロアーで埃を可能な限り取り払い、エアコンと息を止めて一気にフィルムを乗せていきます。空気はヘラで押出し、ゴミはフィルムをめくってテープで取り除けばきれいに仕上がります。