折りたたみ式でコンパクト、4K動画撮影、各種センサーによる安全対策などDJIのドローン技術を集めた最新ドローン「Mavic Air」を発売。Mavic Pro、Sparkなどと比較し「Mavic Air」を徹底解剖:SkyMedia

DJI Mavic Air(マヴィック エアー) 

22018年1月28日よりDJIの新製品「Mavic Air」が発売開始になりました。

 

折りたたみ式でコンパクト、4K動画撮影、各種センサーによる安全対策などDJIのドローン技術を集めた最新ドローンとなっています。

 

 

 

 

 

 

■記事内容〜ジャンプします■
→ スペック(抜粋)
→ Mavic Pro / Mavic Air / Spark 比較表
→ カメラ性能
→ HDR(ハイダイナミックレンジ)
→ 送信機
→ 撮影支援機能(機能強化)
→ スマートキャプチャー
→ Flight Autonomy2.0(機能強化)
→ 総評


スペック(抜粋)

重量 430g

 

対角寸法 213mm 折りたたみ時 168×83×49mm

 

飛行時間 最大21分

 

最高速度 68.4km

 

飛行限界高度(海抜) 5000m

 

通信距離 最大4km

 

内部ストレージ 8GB

 

バッテリー 2375mAh 充電電力 60W

 

カメラセンサー 1.2/3インチCMOS ※注

 

レンズ 35mm判換算24mm f/2.8

 

静止画サイズ 
4:3=4056×3040 16:9=4056×2280

 

動画サイズ
UHD3840×2160 〜30fps
2.7K 2720×1530 〜60fps
FHD1920×1080 〜120fps

 

最大ビデオレート 100Mbps

 

ライブビュー 720p@30fps

 

機体サイズとしてはMavic Proより小さくSparkより大きい。

 

但しアーム部が折りたたみに対応したため折りたたみ時はSparkよりコンパクトになります。

 

 

この機動性が魅力的で、折りたたみ83×49mmはリュックのペットボトルポケットにねじ込めるサイズとなりますのでハイキング、山登りなどでも携帯できるものと思います。

 

更にMavic Proのようにほどなくサードパーティーから手持ちハンドルが出回ると思いますが、OSMOに変わる手持ちジンバルカメラとしての可能性も秘めています。

 

 

目を引いたのが内部ストレージの搭載です。

 

8GBと大きくはありませんがデュアルカードスロット気分になります。

 

「カード持ってくるの忘れた!」という危機的状況にも対処できますw

 

こちらはUSB Type-Cケーブルでデータの読み出しが可能となっています。

 

 

 

現在ボディカラーは3色、ホワイト、ブラック、レッドです。

Mavic Pro / Mavic Air / Spark 比較表

Mavic Pro / Mavic Air / Sparkの主要スペックを比較表にしてみました。

 

 

 

 

カメラ機能

カメラジンバルが3軸、動画は4K30fps対応となり、お遊び要素が強かったSparkと比較すると本格的な空撮が楽しめるモデルになっています。

 

 

Sparkではカメラジンバルが2軸(上下のチルト、左右傾きのヨー)でパン(左右)の動きがありませんでしたのでフライトを楽しめても映像は楽しめるものではありませんので大きな改善です。

 

FHD動画も最大120fpsとなっており、25%スローでも滑らかな動画が楽しめます。

 

カメラはセンサーサイズ1/2.3インチとコンパクトデジカメクラスのサイズでMavic Pro、Sparkと同等。DJIの他製品と縦横寸法、面積で比較すると

 

4/3インチセンサー(INSPIRE X5R/X5S) 17.3×13 224.9mm2
1インチセンサー(Phantom4 Adv/Pro) 13.2×8.8 116.16mm2
1/2.3インチセンサー(Mavic Pro、Mavic Air、Spark) 6.2×4.7 29.14mm2

 

 

と、取り込める光量に大きな差が出ます。

 

従って本格的な空撮機ではなく「空飛ぶアクションカメラ/スマートフォン」と割り切った使い方になると思います。

 

もちろん1/2.3インチでも一部の業務使用には十分使える性能は持ち合わせています。

 

Mavic Airは4K30fps対応ですが、気軽に楽しむには「高速なmicroSDが必要」「4K対応のTV」「編集する場合も相応のスペックのPCが必要」とハードルは高く、更に本機で撮影した動画を再生したときに一般的に一番きれいに見えるのは2.7K 60fpsです。

 

簡単すぎる説明ですが、国内のTV放送は基本30fps(アニメや映画は24fps)で放送されており、60fpsの動画は俗にいう「ぬるぬる動いている」ように見えます。

 

更にディスク保存することを考えるとFHD(1920×1080)での編集がおすすめですが、2.7Kで録画しておくと編集時に切り出し加工することが可能で、若干ですがズームアップできる、余計な背景をカットできるなどのメリットもあります。

 

編集はそこそこにyoutubeにUPしまくるぜ!という方はFHD記録でもよいかと。

 

 

MicroSDカードは対応速度により価格が違います。

 

PC、スマートフォンでのデータ保存ではさほど速度は気になりませんが、動画撮影時はリアルタイムで書き込みをしますので高速なSDが必要になります。

 

管理人はSandisk Extrme PRO読出し100MB/s、書込み90MB/sを常用していますが、4K 30fps、2.7K 60fpsまでなら1ランク落として書込み60MB/sでも十分記録可能です。

 

書込み速度が遅くて動画が記録できない!とならないように購入の際は気を付けましょう。

 

   

HDR(ハイダイナミックレンジ)

 

画像処理機能としてHDR(ハイダイナミックレンジ)機能が搭載されました。

 

一般的なSDR(スタンダードダイナミックレンジ)映像では日陰が「黒つぶれ」日向は「白とび」したりしていましたが、HDR映像では明るい部分と暗い部分の諧調を犠牲にせずより自然な描写が可能になります。

送信機

 

Mavic AirもMavic Pro、Spark同様、スマートフォンでのDJIGO4アプリ又は専用の送信機で操作が可能です。

 

但しスマートフォンでの操作の場合「距離80m、高さ50m」の範囲でしか通信できませんので要注意です。

 

Mavic Airは単体購入でも送信機が同梱されていますのでスマートフォンを使う機会はないと思いますが。

 

 

送信機はMavic Proにあったディスプレイが無くなり見た目はSparkと同じになりました。

 

改善点としてはスティックを分解し、送信機に格納することができるので送信機の携帯もコンパクトになっています。

 

送信機のスティックは意外と邪魔ですよね…。

撮影支援機能(機能強化)

これまでのDJI製品になかった新機能が搭載されています。

 

■スフィアパノラマ 水平、垂直25枚の画像を自動撮影し全天球撮影に対応しています。

 

但し真上の空だけはゼニスパッチングアルゴリズムというもので自動生成されますが、同系色の色で強いぼかしが入ったような映像になりますのでかなり違和感はあります。

 

今後多くのwebページで360度映像コンテンツを目にするようになるでしょう。

 

■クイックショット Sparkの撮影機能クイックショットには「ロケット」「ドローニー」「サークル」「ヘリックス」がありましたが今回新たに「アステロイド」「ブーメラン」という機能が追加になりました。

 

新たな機能だけ説明すると

 

■アステロイド 全天球映像を平面画像に投射したような映像で面白い構図になります。

 

■ブーメラン 撮影対象をアプリ画面ドラッグでロック、撮影対象から文字通りブーメラン軌道で飛んで戻ってくるという、ノーズインサークルの変化版という感じです。

 

 

他従来技術の撮影支援機能としては

 

■Activ Track(アプリ画面上で対象者を指示し自動追尾させる)

 

■TapFly(アプリ画面上で目的地を指示し自動飛行させる)

 

■Trypod(動作速度を落とし三脚に乗せているような撮影ができる)

 

 

などが搭載されています。

 

各機能ともに色々なシーンに使える便利機能ですので是非使いこなしてください。

スマートキャプチャー

Sparkなど従来品ではジェスチャーコントロールと呼ばれていたものですが、機能強化とともに名称が変わりました。(動作範囲 2.6〜6.0m)

 

Sparkでのジェスチャーコントロールでは片手で行う「近寄る」「離れる」のコントロールがいまいち反応が悪かったりしました。

 

これを両手でジェスチャーすることにより、より確実にコントロールできるようになっています。

 

本製品では送信機が同梱されていますので送信機で操作したほうが楽だと思いますが…。

FlightAutonomy2.0(機能強化)

 

ジンバルカメラ、前方、後方、下方のデュアルビジョンセンサー、下方赤外線、デュアルIMUなどにより高度な操縦支援システム(APAS)を構築。

 

 

これまでの障害物検知=移動停止とは異なり能動的に障害物を回避することが可能となっています。

 

前方、後方にある障害物を上手によけて飛行してくれるというものですが、実際に体験してみないと障害物検知の条件、機体の挙動などがわかりませんね。

 

それにしてもより飛行を安全にする素晴らしいシステムです。

総評&レビュー

レビュー(開封編)

 

管理人はホワイトをチョイスしました。
オーソドックスですが清潔感があってよいかと。
ブラックの在庫がなかったのもありますが・・・

コンボセットですのでポーチが付いています。
本体用とその他送信機、バッテリー等
コンパクトですが2つに分かれるので携帯には少し不便かなと・・・

折りたたみアームは後方が下回りの回転式、前方は横に開くだけです。
アーム展開の順番がステッカーで指示されています。

ジンバルカバーはPhantomからは格段に進歩しています。

充電器はバッテリー4個接続タイプです。
残念ながら同時充電ではなくひとつづつ順番に充電していくタイプです。

プロペラガードは前後連結式で連結してから本体に下部より取り付け、
上部でロックするタイプです。

送信機にはスマートフォンとのコネクティングケーブルが付属しており、
microUSB、Type-C、iPhone用のLightningコネクタのケーブルが付属しています。

コンボセット一式で携帯したかったのでサードパーティのケースもGETしました。

プロペラガードもなんとか収まりそうです。
Mavic Airの送信機はスティックを分解して格納できるのですが、いつか無くしそうです^^;
DJIも紛失を想定しているようでスティックの予備も付属しており、
予備スティックも収納できるスペースがあるので◎です。

ハードタイプを入手しましたがショルダー付きのソフトタイプも気になるところです・・・

 

 

 

総評

 

旅行、散歩、登山、ハイキング、スポーツなどのお供にピッタリの素晴らしいスペック機です。

 

Mavic ProとSparkのいいとこ取り、さらに機能を強化して親しみ、扱いやすくなっており「買い」の一品だと思います。

 

バッテリーなど必ず追加が必要になってきますのでお得なコンボセットをお勧めします。

 

 

 

Mavic Air           Mavic Air Fly More コンボセット