動画の規格サイズ

動画を撮影する前に動画サイズの確認をしましょう。

 

撮影機種により色々なサイズがありますがここでは大別して6種の動画サイズを説明致します。

 

 

家電量販店などのTVコーナーではどこでも4K推しで、確かに店頭で映している4K映像はまさに写真画質で素晴らしい繊細度です。

 

反面、レンタルビデオなどを見ると未だにDVD比率が多く7:3ほどでBlu-rayはまだ3割ほど。

 

意外と知られていませんが4K視聴にはまだまだ高いハードルがあります。

 

現状4K映像を視聴するにはプライムビデオやhulu、youtubeなど動画配信サービスを視聴するか4Kビデオカメラで撮影した映像を直接つないで視聴するぐらいしか方法はありません。

 

更に4Kでの動画配信で視聴するためにはGIGA速度と言われる高速なインターネット回線が必要になります。

 

4Kコンテンツもさほど充実しているわけではなく、多くはドキュメンタリー映像を見る程度でまだまだ4K世界は堪能できません。

 

売り手主導で拡販されてきた4Kですが2018年秋から始まる4K/8K放送でようやく4K時代と言えるのではないでしょうか。

 

 

 

一般向けに発売されている撮影機材も売りは4K一色です。

 

4Kは必要か?と問われれば「4Kで撮っておいて損はない」としか言いようがないのですが、4Kは当然録画するほうにも高いハードルがあります。

 


フレームレート

フレームレートとはその動画の1秒当たりの記録画像枚数をfps(frames per second)という表現で表しています。

 

見慣れている映像として、地上デジタルの一般映像は30fps(正確には29.97fps)、アニメ、映画は24fpsとなっていますが一度60fpsを視聴すると映像が「ヌルヌル動いてる」と多くの方が表現します。

 

特に動きのある映像に顕著に表れ、30fpsでは心なしかカクカク動いているものが60fpsではスーと格段に滑らかになります。

 

但しfpsを上げることによるデメリット(データ量が2倍になる、シャッタースピードの下限が2倍になる)もありますし、シネマ感を出すためにあえてfpsを下げるなどの手法も取られます。

 

編集内容が事前に明確になっていれば別ですが多様な編集に対応するためには60fpsでの撮影が無難でありできれば4K 60fps、4K 30fpsで撮影するならFullHD 60fpsでの撮影が良いと思います。

 

仮に30fpsでエンコードをした場合でも30fps元データより60fps元データのほうが滑らかに見え、編集時に画と時間を合わせるために一部スロー再生など調整するときにも便利なので保険も兼ねて撮影は常に60fpsと考えています。

 

FullHD 30fps 60〜65Mbps < 4K 30fps 100Mbps
                          < FullHD 60fps 60〜80Mbps < 4K 60fps 100Mbps

シャッター速度

フレームレートでの滑らかさの他にカメラのシャッタースピードも滑らかさに影響します。一般的にはフレームレートの2倍までが自然な動きに見えると言われています。

 

◆30fps撮影のシャッタースピードは1/30〜1/60まで

 

◆60fps撮影のシャッタースピードは1/60〜1/120まで

 

動画撮影の場合、シャッター速度が早くなるとフレームあたりの映像がシャープになり視聴時にカクカク感が出てきてしまいます。

 

静止画とは逆の方向になりますがスローシャッターで簡単に表現するとぼやけた映像のほうが滑らかに見えます。

 

特に空撮など晴天時の屋外撮影でカメラの絞りオート設定ではシャッター速度が上がりカクカク感が出てしまうのでNDフィルターなどで光量を落とし、シャッター速度を遅くするのも技法のひとつとされています。

ビットレート

動画映像では3つの条件、サイズ(大きさ)、フレームレート(枚数)、ビットレート(情報量)が重要で、ビットレートについては1秒間に表示するデータ量を表し、ビットレートが高いほど画質が良くなります。

 

逆にビットレートが低いと色情報が少なくなりブロックノイズが発生したりします。

 

ビットレートに関しては撮影機材の性能によって変わってきますので機材選定の際には注意しましょう。

 

コーデック

コーデックとはフレーム画像を圧縮する規格で最終的なファイルサイズを小さくする重要な役割を持っています。

 

現在はH.264、H.265などが多く使われており、H.265ではH.264の2倍の圧縮率で半分のデータ容量で同じ画質の動画が作れることになります。

 

同じ画質でH.265のデータ量を1とした場合、H.264=2 MPEG-2=4 MPEG-1=8とH.265の圧縮率は非常に高いのですが、対応していない編集ソフト、再生ソフトもあるので注意が必要です。

 

H.265はHEVCとも呼ばれ次世代の8Kもサポートする最新の圧縮規格となっています。

 

 

 

光ディスク

4K対応のメディアとしては「Ultra HD Blu-ray(以降UHB)」なるものがあり1層33GB、最大3層100GBの容量をもつ次世代の光ディスクです。

 

最近になってUltra HD Bly-rayの映画販売、再生プレ−ヤーも低価格化してきていますが、残念ながら現時点(2017年8月)ではUltra HD Blu-rayで動画を記録するすべはありません。

 

4Kで録画、編集したとしてもSSDやHDDなどに入れておくしかないというのが残念です。

 

 

 


動画記録容量

 

 

準備中

 

 


  • (2017/08/21)youtubeを更新しました