ドローン事故

2017年11月5日、岐阜の公園でイベント中にお菓子を散布していたドローンの墜落事故が発生しました。

 

残念なことに6名を巻き込む人身事故です。

 

数多くの投稿動画を見る限りでは一瞬で機体が横倒れしています。

 

パイロットとしてはなすすべもなかったという感じでしょう。

 

原因は調査中との事ですがこれについて勝手に推測してみます。

 

可能性@ 電波障害

約600人が集まるイベント…子供も多いとは思いますがパパ、ママだけで200〜300台のスマートホンが集まっていると思います。

 

これだけのスマートホンがもしWi-Fi、Bluetoothで2.4GHz帯をかき回したら。。。混線による操縦不能になっても何らおかしくはないですね。

 

但し、電波障害によるドローン変調は「操縦不能=送信機からの操作を受け付けないもしくは自立行動を起こす」となると思います。

 

従って、ドローンが突然あらぬ方向に飛んでゆくということはあったとしても今回の墜落時の挙動はちょっと違うと思います。

 

以前TV局でのドローン紹介番組放映中にドローンが暴走してしまったことがありますが、これは放送局内で使用されている機材の電波障害と推測されています・・・

可能性A 落下物(積載物)のバランス

墜落した機体がどのようなものか明確に報道されていませんが、ドローン製作会社によるものとの事なのでオリジナルのドローンかもしれません。

 

例えばDJIのヘキサコプターM600の場合、5〜6kgの積載が可能ですが、飛行中に積載物を解放した場合にドローンがどのような挙動をするか、落下後のバランスはどうなるかなどはプロのドローン会社によるものですので事前確認は当然行っていると思います。

 

逆に制御されたドローンはホバリング中に突こうが引っ張ろうがなかなか安定して飛行しています。それらを考慮すると積載物の問題でもないか・・・

可能性B 機体不良(不具合)

墜落の挙動としては「突然のピルエット(横スピン)」です。

 

モーター、プロペラなどの動力計、ジャイロ、加速度計、気圧計などの制御系、色々要因は考えられますが、今回のケースでは「何らかの要因で最低1箇所のプロペラが停止した」→「逆トルクを相殺制御できなかった」→「スピンを起こした」状況に見えます。あくまでも推測ですが・・・

結局

一流の整備士が整備をしているヘリでも墜落します。

 

常に墜落の危険性を考えたうえで飛行プランを立てることが必要になります。

 

第三者上空でお菓子をばら撒く。。。このような依頼は受けないというのもパイロットの技量なのではないでしょうか。

 

新参者であるドローンは事件、事故が発生するたびに規制強化、バッシングを受け第三者の冷たい視線を受けることになります。今後益々パイロットの良識が問われていきますね。

追記

11月14日に新たなニュースが入ってきました。

 

墜落した機体は「飛行許可申請」をしていない機体だったと。

 

「事故後に申請ミスに気付いた」
「申請書を取り違えて提出してしまった」

 

事故当初はパイロットに対して不幸な事故だったと同情すら覚えました。

 

が、この記事を見て考えは一変しています。

 

ドローンパイロットである以上、上記は醜い言い訳にすぎません。

 

確信犯です。

 

「無許可でイベント上空飛行を行い事故を起こした」

 

ただのバカものですね。